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長崎料理「銀座吉宗(よっそう)」名物の茶碗蒸し、夫婦蒸しをご賞味ください。

よっそう日記:

元祖茶碗蒸しの銀座吉宗(よっそう)「よっそう日記」

スタッフ(08.12.10) 伝統 そして新たな挑戦

 つい先日までエアコンの冷房のお世話になっていたと思っていたのに、
 いつのまにか、街路樹は色づき、時々木枯らしが吹いて思わず「寒い!」と
 呟く季節がやってきました。
 
 12月に入ると、早いもので街はクリスマス一色に変わってきます。 
 そして、街中を歩いていると、クリスマスソングだらけになります。
 私もこの年になると、また、子供も大きくなったので、クリスマスには
 それほど、思い入れはありませんが、何故かクリスマスソングを聴くと
 感傷に浸ってしまいます。

 誰にでも思い出の曲、思い出の歌、思い出のアーティストがあると思います。
 その音楽を聴くと、その時のさまざまな光景が蘇ってきて、淡い恋や甘く切ない恋
 の思い出で胸がきゅんと締め付けられる、そんな思い出の曲が、誰にでも存在するのでは
 ないでしょうか。

 そんな思い出の曲が私にもありまして、学生時代、ギターを少しかじった私は、
 当時流行っていたグループサウンズからフォークソング、そしてロックへと
 その嗜好はエスカレートしていきました。
 最初にギターを手にしたのが、中学生の時でした。
 友人の家で、その友人のお兄さんがギターを弾いていました。
 その姿を見た私は、「わあー、カッコイイ!」とすっかり頭の中はギターでいっぱい。
 早速、父に「誕生日のプレゼントはギターにして。」とおねだりをしました。

 やがて、念願のギターを手に入れた私は、当時の教則本の定番
 「禁じられた遊び」を必死に練習をしていました。
 たまたま、仕事を早めに終え、帰宅した父が、「ちょっと貸してみろ。」と
 ギターを抱えると、何と弾き始めましたではありませんか。
 その曲は、古賀政男先生の「影を慕いて」、その曲を事もなげに
 完奏してしまったのです。
 私は、びっくりすると同時に初めて偉大な父を尊敬することになりました。

 私はすかざず、「父上、私にギターをご伝授下さい。」と
 深々と頭を下げました。
 かくして、私のギター人生の師匠は父であったのです。
 父は三味線も上手だったようで、ある時、父の友人から
 「君のお父さんは三味線も小唄も上手で、花柳界の方々の間でも
  評判だったよ。特に上手だったのが、黄金虫の唄でねー。」という話を
 聞きました。
 「黄金虫の唄って、あの唄ですか。」と聞き返すと、
 そう、その黄金虫の唄だよとおっしゃいました。
 名曲と言えるか判断の分かれる唄を巡っての意外な展開に、
 私は改めて父の偉大さをしるこことなりました。
  
 
 話をギターに戻しますが、私にはギターを上手に弾ける人は神様のように
 思うようになりました。
 その神様がリリースするレコードは、そう昔のことですから、アナログレコードの
 ことですが、すべて買い漁りました。
 アルバイトで稼いだお金の大半はレコードとテープ代に消えていきました。 
 そして、そのレコードの中の一曲一曲が私の心の奥深く思い出として
 残されています。

 最近、当時流行っていた曲がリメイクされて、若い世代のアーティストが
 歌っているのを、テレビやラジオでよく耳にします。
 あの頃アナログだったものが、デジタルになって若い方が歌って 
 ヒットする、言ってみれば、当時の感性が十分今でも通用する
 こんなに嬉しいことはありません。 さらに嬉しいことは、30年前、40年前に
 活動していた私が神様だと思っていたあの方、あのグループが復活して
 また活動を始めたことです。
 もちろんライブの折には、当時の流行っていた曲も演奏されますが、
 新しくリリースされる曲も演奏される。
 「これはすごい、すごすぎる、いったいあなた方には才能の限界はないのか。」
 と直接問うてみたい。

 誰にでも、またどんな仕事にも、限界や壁はあると思います。
 この壁を越えるには、やはりその対象物が好きでなければできないと
 いうことでしようか。
 60歳・70歳になっても好きなことをやり、それがたった一人の人でも
 楽しませることができれば、こんな素敵な人生はないのではないかと思います。

 さて、わが吉宗にいらっしゃるお客様にも、「久し振りに寄ったよ。」とか
 「10年振りだよ。」、「20年振りだよ。」と仰るお客様が結構おられます。
 本当に嬉しいことであると思います。良く忘れないでご来店下さいました。
 その際、「いやー、美味しかったよ。昔と同じ味だね。」とか「昔と同じ雰囲気だね。
 味も昔と一緒だし、懐かしかったよ。」などのお言葉を頂戴します。
 我々スタッフにとってこんなに嬉しい言葉はありません。また。こんなに責任を負う言葉は
 ありません。
 私達スタッフはお客様に楽しいお食事の一時、またご家族・ご友人の方々との楽しい思い出を
 作って頂く為に、日々努力をしています。
 その成果として、うちでのお食事の思い出を記憶のどこかに留めて下さって、
 またご来店頂けるのではないかという気がしています。
 実のところ、私はまで吉宗に入社して数年しか経っていません。
 お客様のそうした評価というものは、これまで吉宗で仕事をしてきた先人達の努力の賜物
 に他なりません。
 私も先人達に負けないよう、お客様の長年に亘るご愛顧を信じてたゆまぬ努力を続けて
 いきたいと思っています。

 また、我々スタッフ全員で吉宗伝統の味を守りつつも、常に新しいお料理への挑戦をし、
 そのことを通じて、もっともっと吉宗を好きになり、その想いがお客様に伝わるよう
 日々精進を重ねていきたいと思います。

 一人でも多くのお客様の「ありがとう、美味しかったよ。」という
 その言葉のため・・・・。

                             Y・H
 
 

 
 
 


  
 

 

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